変動する中東域内関係:IS後のシリア、イラクとエルサレム問題を中心に

4月27日(金)第4244回        酒井  啓子氏(千葉大学法政経学部教授)

2017年末、ISがシリア、イラクからほぼ放逐されました。が、シリア内戦はトルコやイスラエルの介入でさらに混迷を深め、
また米国大使館のエルサレム移転は新たな火種を生んでいます。IS後の中東域内関係を読み解きます。(ご家族の参加も可能です)

講師紹介
1959年生まれ。82年東京大学教養学部(国際関係論)卒業。アジア経済研究所入所。86年在イラク日本国大使館専門調査員、95~97年在カイロ海外調査員(カイロ・アメリカン大学)。アジア経済研究所参事の後、東京外国語大学大学院教授を経て現職。主な著書に『中東から世界が見える イラク戦争から「アラブの春」へ』(岩波書店、2014)、『<中東>の考え方』(講談社現代新書、2010)、『イラクはどこへ行くのか』(岩波書店、2005)がある。

日本の国際平和協力活動と憲法改正

4月20日(金)第4243回        篠田  英朗氏(東京外国語大学大学院教授)

日本の平和協力活動は、1992年PKO協力法で新しい時代に入りましたが、順調に進展しているとは言えません。自衛隊の南スーダンからの撤収は現実とのギャップを改めて露呈しました。憲法改正は停滞の打開に意味を持ちうるでしょうか。

講師紹介
1968年神奈川県生まれ。91年早稲田大学政経学部卒業。93年同大学院修士課程修了。98年ロンドンスクールオブエコノミクスよりPh.D取得。2001年ケンブリッジ大学客員研究員。02年コロンビア大学客員研究員。05年広島大学平和科学研究センター助教授。13年東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授に就任し現在に至る。主な著書に『集団的自衛権の思想史-憲法九条と日米安保』(風行社、2017  読売・吉野作造賞)、『平和構築入門-その思想と方法を問い直す』(ちくま新書、2013)、『「国家主権」という思想-国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012 サントリー学芸賞)、『平和構築と法の支配-国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003 大佛次郎論壇賞)がある。

内外経済の動きについて

4月13日(金)第4242回             伊藤  元重氏(学習院大学国際社会科学部教授)

世界的な景気回復のトレンドの背後にある構造、金利の上昇への資産価格や国際資金移動の反応、トランプ政権の通商政策の評価、アベノミクスに今後の課題、財政健全化と経済再生の関係など当面の重要な経済問題について取り上げます。

講師紹介
1951年静岡県生まれ。74年東京大学経済学部卒業。78年東京大学大学院経済学研究科博士課程中退。同年Rochester大学大学院修了(Ph.D.)。93年東京大学経済学部教授。2007年同大学院経済学研究科長・経済学部長。06年から総合開発研究機構(NIRA)理事長を兼務。13年経済財政諮問会議員。16年4月より現職。近著に『日本経済を「見通す」力』(光文社、15)、『東大名誉教授がゼミで教えている人生で大切なこと』(東洋経済新報社、14)、『日本経済を創造的に破壊せよ!』(ダイヤモンド社、13)、『マクロ経済学 第2版』(日本評論社、12)などがある。

トランプ政権はどこに向かうのか?

4月6日(金)第4241回       渡部  恒雄氏(笹川平和財団上席研究員)

トランプ政権はこれまでのところ、それなりに現実的な対処を見せています。ただ、11月に中間選挙を控えるトランプ政権に、ロシアゲート疑惑の調査が進んでおり、大きな波乱も予想されます。これまでの政権運営を振り返り、今後の方向性を占います。

講師紹介

1963年生まれ。88年東北大学歯学部卒業。歯科医師となるが、社会科学を学ぶため、米国に留学。戦略国際問題研究所(CSIS)に入所し、以後、客員研究員。2005年に帰国し三井物産戦略研究所主任研究員。その後、東京財団上席研究員・研究政策ディレクター(外交・安全保障担当)を経て現職。

 

トランプ政権と中東

3月30日(金)第4240回        高橋 和夫氏(放送大学教授)

アメリカの国内政治的に見れば、トランプ政権の外交は「合理的」です。特に、その中東政策は。しかし、その「外交」はロシアを含め産油国に対して極端に厳しいものです。トランプの「中東政策」の「深層」を解き明かします。

講師紹介

1951年生まれ。74年 大阪外国語大学ペルシャ語科卒業。76年 コロンビア大学大学院修了(国際関係修士)。79年同大学院博士課程単位取得。桜美林大学、学習院大学の非常勤講師を経て85年に放送大学助教授。この間、82年から83年までクエート大学に留学。2008年から同大学教授。

グローバル経済の行きはよいよい帰りは恐い~政策がもたらす呼吸困難~

3月23日(金)第4239回       浜 矩子氏(同志社大学大学院教授)

国々の超低温金融政策がようやく本格的な正常化にとりかかりました。しかし、その細道は障害物だらけ。無理を道理化した政策が経済活動の困難を招いています。特に日本において。危ういグローバル風景をご一緒に考察して行きます。

講師紹介

1952年生まれ。1975年一橋大学卒業、三菱総合研究所入社。90~98年初代ロンドン駐在員事務所長。経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て2002年より現職。近著に『2016年日本経済 複合危機襲来の年になる!』(東洋経済新報社、15)、『「アベノミクス」の真相』(中経出版、13)、『超入門・グローバル経済』(NHK出版新書、13)、『新・国富論―グロ-バル経済の教科書』(文春新書、12)、『2013年世界経済 総崩れの年になる!』(共著、東洋経済新報社、12)、『財政恐慌』(徳間書店、12)、『中国経済あやうい本質』(集英社新書、12)、『EUメルトダウン』(朝日新聞出版、11)、『ブリンリスクの正体』(フォレスト2545新書、11)、『恐慌の歴史』(宝島社新書、11)、『成熟ニッポン、もう経済成長はいらない』(共著、朝日新書、11)など。

 

今春以降の国内外情勢

3月16日(金)第4238回       歳川 隆雄氏(インサイドライン編集長)

3月18日の平昌冬季五輪閉幕後、再び北朝鮮情勢は緊迫化。トランプの武力行使はあるのか。9月の自民党総裁選3選と年内の憲法改正国会発議・子機民投票に向けて走る安部晋三首相。安部戦略の死角を探ります。

講師紹介
1947年 東京生まれ。上智大学英文科中退。週刊誌記者を経て81年からフリージャーナリストとなり、「インサイドライン」編集長。著書に『自民と民主がなくなる日』(幻冬舎新書、08)、『権力抗争のウラを読む人事ファイル』(にんげん出版、05)、『永田町動乱 小泉政権700日の深層』(実業之日本社、03)、『宗男の言い分』(飛鳥新社、02)、『機密費』(集英社新書、01)。

戸籍アパルトヘイト国家、中国の未来

3月9日(金)第4237回      川島 博之氏(東京大学大学院教授)

中国が中進国の罠を乗り越えて成長を続けるためには、これまでの奇跡とも言える成長から取り残されてしまった
農民戸籍を持つ9億人にものぼる人々を豊かにしなければならない。農民戸籍をキーワードに中国の今後を考えます。

講師紹介

1953年東京生まれ。77年東京水産大学卒業。83年東京大学大学院工学系研究科博士課程を単位取得のうえ退学(工学博士)。
東京大学生産技術研究所助手。農林水産省農業環境技術研究所主任研究官。ロンドン大学客員研究員などを経て現職。
主な著書に『データで読み解く中国の未来』(東洋経済新報社、2015)、『データで読み解く中国経済』(東洋経済新報社、12)、
『「戦略」決定の方法』(朝日新聞出版、12)、『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』(日本経済新聞出版、11)など。

 

 

明治維新という「過ち」から何を学ぶか~グランドデザインを描けない社会は崩壊する~

3月2日(金)第4236回          原田  伊織氏(作家、クリエイティブプロデューサー)

何の青写真も描かず、ただ幕府を倒した薩摩・長州。その過ちがもたらしたあまりにも大きい犠牲から、
私たちは何を学ぶべきか。 隠蔽と捏造の維新史を史実によって分解し、歴史検証の重要性を説きます。
講師紹介

1946年京都市生まれ。本名、原正和。大阪外国語大学卒業。広告代理店でマーケティング・プラニングに携わり、独立後、編集ライター。JADMA(日本通信販売協会)設立に参加。株式会社Jプロジェクト代表取締役。2005年『夏が逝く瞬間』(毎日ワンズ)で作家デビュー。主な著書に『官賊と幕臣たち 列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート』(毎日ワンズ、2016)、『三流の維新、一流の江戸』(ダイヤモンド社、2016)、『明治維新という過ち』(毎日ワンズ、2012)がある。

 

 

日本経済の今後を考える

2月23日(金)第4235回       熊野 英生氏(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

景気拡大は長期化し、楽観が支配しています。今が良ければ、いつまでも続くように錯覚する。そこには油断があります。
我が国は社会保障、財政、地方、人口減少と数えきれない課題があり、辛口で未来を考えます。

講師紹介

1967年山口県生まれ。90年横浜国立大学経済学部卒業後、日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年退職後、第一生命経済研究所入社、主席エコノミスト。近著に『本当はどうなの? 日本経済 ―俗説を覆す64の視点』(日本経済新聞出版社、12)『バブルは別の顔をしてやってくる』(日経プレミアシリーズ、10)、『3時間でつかむ金融の基礎知識』(明日香出版社、09)、『デイトレのリアル!』(洋泉社、06)、『籠城より野戦で挑む経済改革』(東洋経済新報社、03)、『どうすればリスクに強くなれるか』(近代セールス社、02)。