戸籍アパルトヘイト国家、中国の未来

3月9日(金)第4237回      川島 博之氏(東京大学大学院教授)

中国が中進国の罠を乗り越えて成長を続けるためには、これまでの奇跡とも言える成長から取り残されてしまった
農民戸籍を持つ9億人にものぼる人々を豊かにしなければならない。農民戸籍をキーワードに中国の今後を考えます。

講師紹介

1953年東京生まれ。77年東京水産大学卒業。83年東京大学大学院工学系研究科博士課程を単位取得のうえ退学(工学博士)。
東京大学生産技術研究所助手。農林水産省農業環境技術研究所主任研究官。ロンドン大学客員研究員などを経て現職。
主な著書に『データで読み解く中国の未来』(東洋経済新報社、2015)、『データで読み解く中国経済』(東洋経済新報社、12)、
『「戦略」決定の方法』(朝日新聞出版、12)、『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』(日本経済新聞出版、11)など。

 

 

明治維新という「過ち」から何を学ぶか~グランドデザインを描けない社会は崩壊する~

3月2日(金)第4236回          原田  伊織氏(作家、クリエイティブプロデューサー)

何の青写真も描かず、ただ幕府を倒した薩摩・長州。その過ちがもたらしたあまりにも大きい犠牲から、
私たちは何を学ぶべきか。 隠蔽と捏造の維新史を史実によって分解し、歴史検証の重要性を説きます。
講師紹介

1946年京都市生まれ。本名、原正和。大阪外国語大学卒業。広告代理店でマーケティング・プラニングに携わり、独立後、編集ライター。JADMA(日本通信販売協会)設立に参加。株式会社Jプロジェクト代表取締役。2005年『夏が逝く瞬間』(毎日ワンズ)で作家デビュー。主な著書に『官賊と幕臣たち 列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート』(毎日ワンズ、2016)、『三流の維新、一流の江戸』(ダイヤモンド社、2016)、『明治維新という過ち』(毎日ワンズ、2012)がある。

 

 

日本経済の今後を考える

2月23日(金)第4235回       熊野 英生氏(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

景気拡大は長期化し、楽観が支配しています。今が良ければ、いつまでも続くように錯覚する。そこには油断があります。
我が国は社会保障、財政、地方、人口減少と数えきれない課題があり、辛口で未来を考えます。

講師紹介

1967年山口県生まれ。90年横浜国立大学経済学部卒業後、日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年退職後、第一生命経済研究所入社、主席エコノミスト。近著に『本当はどうなの? 日本経済 ―俗説を覆す64の視点』(日本経済新聞出版社、12)『バブルは別の顔をしてやってくる』(日経プレミアシリーズ、10)、『3時間でつかむ金融の基礎知識』(明日香出版社、09)、『デイトレのリアル!』(洋泉社、06)、『籠城より野戦で挑む経済改革』(東洋経済新報社、03)、『どうすればリスクに強くなれるか』(近代セールス社、02)。

 

 

プーチン政権下のロシアとこれからの日ロ関係

2月16日(金)第4234回      アジア平和貢献センター共催シンポジウム(パネリストによる講演とディスカッション) 13:00~15:45(予定)

プーチン政権が2000年に権力を掌握してから18年がたつ。プーチンは、どこまで「強い」ロシアをつくれるのか。トランプと習近平との間で激震が走る国際情勢の中で、どこまで日ロ関係は動くのか。外交・政治・経済・安保の観点から徹底的に議論する。

 

<パネリスト>

東郷和彦・京都産業大学教授、世界問題研究所長

下斗米伸夫・法政大学法学部教授

隈部兼作・(株)ロシアユーラシア政治経済ビジネス研究所代表取締役

小泉悠・未来工学研究所特別研究員

 

スマート・エイジング~認知症ゼロ社会を目指す東北大学の挑戦

2月9日(金)第4233回       川島  隆太氏(東北大学加齢医学研究所教授)

超高齢社会にある我が国で、認知症予防を可能とすることは健全な社会を営むうえで喫緊の課題です。東北大学では学際研究により、この問題に正面から取り組み始めており、その先端研究について紹介します。

講師紹介

1959年生まれ。85年東北大学医学部卒業。89年東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)。91年スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員。93年東北大学加齢医学研究所助手。2001年同教授。06年同加齢医学研究所 脳機能開発研究分野教授。主な著書に『さらば脳ブーム』(2010年、新潮新書)、『現代人のための脳鍛錬』(2007、文春新書)、『脳年齢チェック』(2006、PHP研究所)、『川島隆太教授の脳を鍛える大人のドリル』(2004、くもん出版)がある。

 

平昌五輪後の朝鮮半島は和解か、軍事衝突か?日本はどうなる?

2月2日(金)第4232回        辺  真一氏(コリア・レポート編集長)

講師紹介

1947年東京生まれ。明治学院大学文学部英文科。10年間の新聞記者生活を経てフリージャーナリストに。1982年、朝鮮半島問題の専門誌『コリア・レポート』を創刊。海上保安庁政策アドバイザー、沖縄大学客員教授など兼務。『韓国経済 断末魔の全内幕』(宝島社、2018)、『韓国経済 大崩壊の全内幕』(宝島社、2017)、『在日の涙』(飛鳥新社、2017)、『大統領を殺す国 韓国』(角川書店、2014)、『「金正恩と北朝鮮」と日本』(小学館、2012)など。

保守本流と自民党本流

1月26日(金)第4231回         田中  秀征氏(元経済企画庁長官、福山大学客員教授)

戦後日本の保守勢力には、保守本流と自民党本流とも呼ぶべき二つの流れがあり、この二つの流れには歴史観、憲法観でかなりの違いがあります。21世紀に入ってからは、保守本流が衰弱し、自民党本流が優勢となっています。このような視点から戦後史を振り返り、現状を分析します。

講師紹介

1940年長野市生まれ。東京大学西洋史学科、北海道大学法学部卒業。83年衆議院議員当選。93年新党さきがけを結成、代表代行。細川政権で内閣総理大臣特別補佐。96年橋本内閣で経済企画庁長官。99年民権塾を開塾。著書に『落日の戦後体制』(ちくま文庫、2010)、『判断力と決断力』(ダイヤモンド社、2006)、『日本リベラルと石橋湛山』(講談社、2004)、『梅の花咲く ―決断の人・高杉晋作』(講談社文庫、2002)、『舵を切れ ―質実国家への展望』(朝日文庫、2000)。

2018年日本経済の課題

1月19日(金)第4230回          吉川  洋氏(立正大学経済学部教授)

労働市場を別にすると、好況感に欠ける日本経済。その原因を人口減少に求めるのは誤りです。財政の拡張、非伝統的な金融政策で問題を解決しようとしても限界があります。税と社会保障について改めて考えます。

講師紹介

1951年生まれ。70年東京教育大学付属駒場高校卒。74年東京大学経済学部卒業。78年エール大学大学院博士課程修了(指導教官はジェームズ・トービン)。88年東京大学助教授。93年同教授。2009年同学部長を経て現職。小泉内閣、麻生内閣で経済財政諮問会議民間議員。主な著作に『デフレーション-“日本の慢性病”の全貌を解明する』(日本経済新聞出版社、2013)、『いまこそケインズとシュンペーター』(ダイヤモンド社、09)、『転換期の日本経済』(岩波書店、1999)、『日本経済とマクロ経済学』(東洋経済新報社、92)など。

ポピュリズムをどう考えるか

2018年1月12日(金)第4229回       藤原 帰一氏(東京大学大学院教授)

英国のEU離脱、米国のトランプ政権の誕生を機に、ポピュリズムという言葉を聞くことが多くなりました。では、ポピュリズムとは何か。民主主義そのものに内在する危機として、ポピュリズムを考察します。

講師紹介

1956年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得中退。Yale大学大学院に留学。1987年千葉大学助教授。92年東京大学社会科学研究所助教授。99年東京大学大学院教授。主な著書に『戦争の条件』(集英社、2013)、『これは映画だ!』(朝日新聞出版、2012)、『平和構築・入門』(有斐閣、2011)、『アメリカの影のもとで』(共編著、法政大学出版局、2011)、『新編平和のリアリズム』(岩波現代文庫、2010)、『この「くに」の面影』(共著、日本経済新聞出版社、2009)、『グローバル資本主義の未来』(NHK出版、2009)、『戦争解禁』(ロッキング・オン、2007)、『平和政策』(有斐閣ブックス、2006)、『映画のなかのアメリカ』(朝日選書、2006)、『平和のリアリズム』(岩波書店、2004 ☆石橋湛山賞受賞)、『国際政治講座4 国際秩序の変動』『同3 経済のグローバル化と国際政治』(ともに編著、東京大学出版会、2004)、『「正しい戦争」は本当にあるのか』(ロッキング・オン、2003)。

2018年日本経済の展望

12月15日(金)第4228回      嶋中 雄二氏(三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所長)

景気は「ゴールデンサイクル」の下で、長さは既に「いざなぎ景気」(57カ月)を超えました。18年度は戦後最長の「イザナミ景気」(73カ月)超えと、数量景気から価格景気への転換に期待がかかります。

講師紹介
1955年東京生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。83年同行を退職後、早稲田大学大学院経済学研究科修士課程入学(86年修了)、仏リヨン経営大学院留学、米スタンフォード大学フーバー研究所Visiting Scholar。89年三和総合研究所主任研究員、2000年同投資調査部長兼主席研究員、07年三菱UFJ証券参与、景気循環所長を経て現職。主な著書(共著を含む)に『これから日本は4つの景気循環がすべて重なる。ゴールデン・サイクルⅡ』(東洋経済新報社、2013)、『太陽活動と景気』(日経ビジネス人文庫、2010)、『先読み!景気循環入門』(共著、日本経済新聞出版社、2009)、『ゴールデン・サイクル』(東洋経済新報社、2006)がある。