編集後記 2011年11月号

 川本裕子さんの書かれた『親子読書のすすめ』には誰もが圧倒されるはずです。何にかといえば、親子で読んだうえで読者に勧める本の数と、その読み込み度の深さです。そのお子さんももう大学生で山内昌之さんの講義にぞっこん惚れ込んでいるとか。親子読書(家読)がもっと広がっていけば日本も良くなるのではないかと。

 元政治家で復帰してほしい人の投票をしたら田中秀征さんはトップ当選するはずです。政治哲学、信念、読み、説得力、どれをとっても現役政治家のほとんどが到底及びません。しかし議事堂や議員会館にいなくても世の中を動かすことはできるということでしょう。ゆっくり考えながら話されるので、速記者はたいへん楽なようで。

 若手エコノミスト、という形容詞がついて回っていた上野泰也さんですが、高い人気を保つ、今や押しも押されもせぬ実力派。でも家庭では子煩悩な父親に帰ります。明快な話し振りには定評があり、経済倶楽部のパーティにも律儀に顔を出してくださるありがたい存在です。

 石橋湛山賞受賞記念講演では初登場の講師が多く、話の巧拙が心配ですが、牧野邦昭さんはメモをしっかり用意されて滑らかな講演となりました。授賞式に出席して感激された奥様がご主人の講演を(たぶん)初めて聴講。質疑応答もうまくこなされたので、ほっとされたのでは。

 次号は柴田明夫氏(食糧問題)、菱沼久美子氏(アンチエイジング)、原田泰氏(日本経済)、塩田潮氏(新政権)です。