編集後記2012年4月号

 驚くほど精力的に活動されている伊藤元重さんですが、今年はサバティカル(研究休暇)だそうでどんな成果につながっていくか楽しみでもあります。ただしゼミ指導は行う由。静岡高校の吹奏楽部から東大では音楽部管弦楽団でトロンボーンを吹いていた経歴もあり、務めている音楽部長も同様です。
 共同通信の政治記者として勇名を馳せた後藤謙次さんがフリージャーナリストの道を始めてはや4年。取材や講演、パネルの依頼で東奔西走の日々が続きます。とはいえ共同の客員論説委員の肩書が残るのはなにかと好都合のようですが、お宅で事務的な仕事をこなす奥様とおしどりコンビで対応されています。
 元主税局長、国税庁長官という経歴からは怖くて堅いイメージが想像されますが、大武健一郎さんは昔からざっくばらんで話し好き、世間のお役人像の対極にあります。とはいえ大蔵・国税で残した実績は省史に残るでしょう。感服するのは税制、会計制度、何でも少数意見(?)がぽんぽん飛び出すことです。
 アメリカの政治経済を専攻するあまたの学者の中でも、ジャーナリスト出身の中岡望さんはメディアで活躍が最も目立つ一人でしょう。抜群の英語力を駆使しての一次情報の取材や検索がその基礎にあります。映画大好きで批評をブログに書いていますが、なぜか駄作も結構見ていて、酷評がしばしばです。
 次号は三品和広氏(日本企業論)、小菅信子氏(福島とフクシマ)、澄川喜一氏(スカイツリー)、前田昌孝氏(株式)です。