編集後記 2012年7月号

 福島県出身で大震災と原発事故に心を痛めている矢吹晋さんは母校安積高校の大先輩である朝河貫一の最高の理解者であり、イェール大学もたびたび訪れています。故清水美和さんは中国と朝河で肝胆相照らす仲でしたから、盟友を失い本当に残念だったでしょう。
 経済倶楽部で企業会計というと田中弘さんの指定席になってしまっていますが、それというのも時価会計、減損会計、IFRSで臆するところなく少数意見を展開する数少ない会計学の重鎮だから(会計学の石橋湛山と言っては誉めすぎか…)。冗談好きで軽妙洒脱な人柄で経済倶楽部パーティの常連です。
 経済倶楽部の会員に人気の最も高い常連講師の一人である寺島実郎さんは、最初の著書が東洋経済から、そして石橋湛山賞を受賞、といういきさつもあり、超多忙にもかかわらず経済倶楽部の講演は最優先の一つ(かと)。九段の寺島文庫が賑わいの度を増しているのが活力の元になっているようです。
 通産省からサッカー協会というのは常識を打ち破る転進ですが、中学からサッカーに明け暮れてきた平田竹男さんにしてみれば、悩ましい決断というほどでもなかったようで。なでしこジャパンの育ての親でもあり、さらに大学院の教官に再転進してスポーツビジネスを日本に定着させるべく奮闘が続きます。
 次号は歳川隆雄氏(政局展望)、藤原帰一氏(国際政治と日本)、三國陽夫氏(黒字亡国から赤字興国へ)、渡辺利夫氏(膨張する中国と日本)です。