編集後記 2013年2月号

自衛隊出身の講師は近年では二人目ですが、アジアを研究する学究派であることが共通しています。今回の福山隆さんは韓国駐在武官としてインテリジェンスの世界を体験した後、ハーバードへ留学。体験を生かして執筆活動を活発に行っています。講演会では近著の出版社三社に声をかけていずれも出張販売となりました。普通は一社なのでこの記録は当分破られることはないでしょう。
東日本大震災の被災地についての講演が二年続いた浪川攻さんですが、今回も被災地の話が本当はしたかったところを、強引に金融の話とこちらで決めてしまいました。自信がないと謙遜していましたが、新聞などでは得られない切り口の金融事情を披露してくれました。それでも最後はやはり震災がらみの話に。飯館村の主婦たちの手づくり衣料品を柏そごうで販売して予想外の売れ行きと、プロデュース力も立派なものです。
政治評論家は政党色を出さないのが普通ですが、それにしても森田実さんほど好き嫌いをはっきりさせる人は少ないでしょう。特に保守性が強く、市場原理主義に近くて、小さな政府志向の政治家はお嫌いなようで。となると選択肢は非常に限られてしまいますが、評価する政治家の名前を若干ですが挙げられました(本文ご参照)。
次号は神野直彦氏(混迷する世界と日本の使命)、佐々木毅氏(世界の政治、日本の政治)、伊藤邦雄氏(日本企業、復活の条件)、熊谷亮丸氏(日本経済と金融・為替)です。