編集後記 2013年6月号

元政治記者が誰でもフリーの政治ジャーナリストとして活躍できるわけもありません。政治を見る目、政界での人脈、しゃべり方のうまさ、そして見た目も大事。後藤謙次さんは共同通信時代の実績に加えてテレビ番組でコメンテーターとしての活躍もあり、今や押しも押されぬ存在です。
 経営学者はたいてい行動的ですが、藤本隆宏さんはその最右翼でしょう。次から次へと工場を訪ねて厳しく見て回り、現場の人たちの思いをしっかりと受け止めて帰ります。経済倶楽部での講演を中核とした次の著書(新書)が秋にはお目見えする予定とか。一回の分量が多いので本になりやすいのです。
 行動派といえば叶芳和さんもフットワークのいい学者です。この一年はミャンマーに入れ込んでいて、高専・大学教員の人材育成に日本が貢献する道筋をつけようと努力しています。石橋湛山賞の選考委員としてまもなく結論を出しますが、さて今年はどなたが受賞記念講演に?
 昨年度の休暇はどうでしたかと聞かれて、伊藤元重さんは「研究休暇ですよ」と軽く釘。学生を教える時間は免除されてもその分、研究に専念する休暇でした。東大オーケストラでトロンボーンを吹いた体力は今も健在で、講演当日、九階まで階段を登り切られたのはお見事…。
 次号は前田昌孝氏(アベノミクス相場)、加藤出氏(異次元緩和とリスク)、寺島実郎氏(13年夏への視座)、辺真一氏(金正恩北朝鮮)です。