編集後記2017年4月号

【編集後記】 都議会における豊洲問題に関する証人喚問は、豊洲移転の早期実現を主張する自民党議員と石原、浜渦両証人との波長が見事に一致する猿芝居でした。加えて東京都の豊洲市場における土壌汚染対策に関する専門家会議の平田座長は地下水が汚染されていても地上は安全だと援護射撃をしています。しかし、同じメンバーによる専門家会議は土壌汚染対策として盛り土を提案し、汚染物質が気化して上がってきても盛り土が吸収するとして盛り土を提言したのではなかったでしょうか。提言を受けて行われた盛り土が建物部分では行われていなかったこと、地下水に基準値の100倍を超えるベンゼンが含まれていることを考えると、この気化したベンゼンが地上部分に影響を与えることは、これまでの専門家会議の議論から当然導きだされる危険です。その危険をどのような対策で除去するのか。専門家会議は都民を納得させる義務があります。
次号は、歳川隆雄氏「安倍超長期政権の行方」、熊谷亮丸氏「世界経済の潮流と日本経済の行方」、出口治明氏「歴史を考える」、酒井啓子氏「トランプ政権のアメリカと中東情勢」を掲載予定です。