長引く出版不況ではありますが、本を愛する人がいなくなったわけではありません。特に時代小説は熱心な読者に支えられ、根強い人気を持っています。池波正太郎、司馬遼太郎、藤沢周平など、人気と実力を兼ね備えた書き手を次々に失い、新しい書き手の登場が嘱望されています。しかし、時代小説は、ストーリーテラーで描写力があるだけではなく、時代設定や歴史感覚に置いても読者を納得させる説得力が必要です。しかも読み手に練達の士が多いことも、新たなスターの誕生を難しくしていると言えます。その意味で、この分野では経験の浅い青山氏は、小説家としても、また社会人としても、長い経験があり、まさに熟成の上に生まれた新しい書き手と言えるでしょう。本日はその誕生秘話をじっくり伺います。

*中部経済倶楽部 6月の講演会は9日(木)が山下一仁・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹による「日本農政と農業のゆくえ」(同:名古屋国際ホテル)、27日(月)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミストの「ここからの日本経済をどうみるか」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画サロン 14:40開始予定。3月からの新企画は「歴史に残る名画」シリーズです。講演終了後、ホールにて。5月27日はヘンリー・フォンダ主演の『怒りの葡萄』です。上映時間は129分間。

*回数券販売場所の変更 3月11日より、講演会時のお弁当とコーヒーの回数券販売場所を変更しました。これまではクロークでの販売でしたが、現在は談話室(旧レストラン)のカウンターで行っていますので、よろしくご了解頂きますようお願い申し上げます。