昨年6月に行われた英国の国民投票がEU離脱という結果になり、続いて米国では保護主義と排外思想を掲げるトランプ氏が当選しました。大統領に就任したトランプ氏は過激な公約を次々に実行に移し、7か国からの入国を禁止するなど、差別的で頑なな姿勢を露わにしています。2017年はEU主要国で重要な選挙が予定されていますが、オランダ、フランス、ドイツといったEU統合の理想に向けてリード役を果てしてきた主要国でも、英国や米国の排外的な思想に与する右派勢力が急速に支持を広げています。彼らに共通するのは、差別的で偏狭な反知性主義に基づく愛国主義です。果たしてEUは理念を捨てて解体に向かうのか。それとも世界に吹き荒れる嵐の中で踏みとどまることができるのか。本日はアジア平和貢献センターとの共催により、EUにお詳しい4人の先生方によるシンポジウムを開催いたします。

*中部経済倶楽部 2月の定例講演会は8日(水)が国際金融問題研究家の豊島逸夫氏、22日(水)が富坂聰・拓殖大学教授です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 2月3日はアジア平和貢献センターとの共催シンポジウムで、映画鑑賞会はお休みです。