あわただしく実施された衆議院選挙が終わりました。与党の獲得議席はほぼ前回並みですが、これをもって自民とあの「大勝」と呼べるのかどうか。そして、この「大勝」の最大の功労者は小池氏と前原氏ということになるでしょう。稀代の勝負師と評価された小池氏ですが、肝心の正念場で建前にこだわり、しかも言葉の使い方の未熟さを露呈して、絶好の好機をふいにしてしまいました。ただ、この結果によって与党の政策が信任されたと考えるのは、早計です。多くの小選挙区で与党候補は過半数の得票を得ていません。勝利は野党の票が割れたことに助けられた、薄氷の勝利だったからです。さて与党が自画自賛するアベノミクスは確かに完全雇用に近い状況を実現しましたが、成長率はかろうじてプラスを維持しているにすぎません。超金融緩和の出口見えないまま、再び景気が落ち込めば、手の打ちようのない窮地に追い込まれるでしょう。「大勝」にうかれて長谷真紀が加速しないことを祈るばかりです。本日は河野さんに経済政策を存分に切っていただきます。

*秋の事業所見学会 

日時:11月14日(火) 出発:東洋経済ビル 8:30(予定)

見学先:ライオン小田原工場、旧吉田茂邸、金井酒造(秦野)。 受付け締め切り:11月6日(月)

*昼食は小田原市内の和食料理店「だるま」から大磯プリンスホテルに変更になりました。                                 

中部経済倶楽部 11月は1日(水)が富士通総研主席研究員の柯隆氏で、「ここからの中国を展望する」(会場:名古屋国際ホテル)。20日が同志社大学大学院教授の浜矩子氏の「これからの日本の指針」(同:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 10月27日はベティ・ハットン主演による『アニーよ銃をとれ』です。開始は午後2時40分から。上映時間は108分になります。