科学技術の変化が加速する一方で、人間という存在、そして人間社会の在り方は、果たして少しでも進歩しているのでしょうか。東西冷戦の終結後のデモクラシーは、かつての輝きを失い、繁栄をもたらすはずだったグローバル化の進展は、時代の変化に取り残された人々の反撃を受けて立ち往生しています。人間も人間社会も時代の変化とともに進化を遂げていく存在ではありません。現代人は古代や中世の人々よりも遥かに素晴らしい利便性を手に入れていますが、個々の人間がプラトンよりも賢く、モーツァルトよりも優れた才能を身に着けるようになったわけでもありません。日常の生活態度にしても、現代人は「江戸しぐさ」を身に付けた江戸の庶民に劣ります。驕りを捨てて、人間存在に謙虚に向き合い、歴史に学んで正しい視座を持つ心構えが必要でしょう。本日はお馴染みの寺島さんに2018年の視座について語っていただきます。

*忘年パーティー 日時:12月1日(金)15:00開場、15:10開宴  定例講演会後の開催です。                             

中部経済倶楽部 12月は5日(火)が東海東京調査センター専務の中井裕幸氏で「2018年の株式市場」、19日(火)が双日総研チーフエコノミストの吉崎達彦氏で「2018年の国際情勢展望」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 12月1日は忘年パーティーのため、映画鑑賞会はお休みさせて頂きます。