2017年の世界は、米国におけるトランプ大統領の登場を皮切りに、英国のEU離脱やヨーロッパ各国での極右勢力の躍進など、グローバル化の流れに抗する、排外思想と保護主義の賛同者が大きな力を持ち始めた年になりました。トルコやフィリピンにおける強権政治の登場も、民主国家の変質を象徴する出来事でした。その一方で習近平政権の独裁色が強まる中国が、自由貿易体制の重要性を国際社会に訴え続けているという皮肉な展開になっています。東西冷戦の終結とグローバル化の進展が輝かしい世界を約束するものではなく、取り残された人々の怨嗟によって社会の大きな軋みをもたらされている現実が露わになりつつあります。しかし、もはや元の世界秩序に戻る術はありません。2018年は新しい世界秩序を模索する年になるでしょう。本日は進藤先生に、トランプ登場以降の世界がどこに向かうのかをお話しいただきます。

中部経済倶楽部 12月は19日(火)が双日総研チーフエコノミストの吉崎達彦氏で「2018年の国際情勢展望」。1月は18日(木)が東短リサーチ社長の加藤出氏で「2018年の日本経済展望」です。いずれも会場は名古屋国際ホテルになります。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 12月8日はジョン・ウェイン主演の『拳銃無宿』です。上映時間は100分。午後2時40分頃から開始します。