すでに廃棄されたはずの自衛隊の「イラク日報」」が見つかり、改めて自衛隊の海外派遣の問題が注目されています。公文書管理とその公表の在り方を巡る議論は、南スーダンへの派遣に関する問題でもそうでしたが、与野党の議論の争点は、戦闘地域か非戦闘地域かという派遣の法的適合性の問題に終始しています。メディアの議論も含めて、肝心の日本の国際平和貢献活動がいかにあるべきかについての議論は全く置き去りにされてきました。せっかく「日報」が公開されたのですから、自衛隊が現地でどのような活動を行い、それがどのような国際平和への貢献をしたのか、そして紛争地域への派遣のリスクはどこまで許容されるのか等々に時間をかけて、国民と情報を共有したうえで前向きに検証すべきです。国際平和貢献を政治の道具としてしか扱ってこなかったこれまでの議論は、一刻も早く終止符を打たなくてはなりません。本日は、国際平和貢献の現場での経験をお持ちの篠田先生をお迎えし、本筋からの議論を展開していただきます。

*事業所見学会 6月20日(水)に成田国際空港を見学します。貨物ヤード、旧管制塔、第一滑走路など、出発・到着ロビーといった馴染みある場所ではない所を中心に見学。昼食は空港内唯一のホテル、成田エアポートレストハウスになります。併せて近郊の成田山新勝寺にも立ち寄りますが、先着30名の募集です。詳細は事務局まで。

中部経済倶楽部 4月の定例講演会は25日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授の「米国政治の現状と展望」。5月は16日(水)が国際金融マーケット研究家の豊島逸夫氏の「内外マーケットを読む」、29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここかえらの政治・政局動向」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。20日は「麦秋」です。主演は原節子、笠智衆、淡島千景  上映時間は124分。午後2時40分頃の開始を予定しています。