世界経済に深刻な懸念をもたせしていた米中貿易戦争は、紛争の長期化を回避したい思惑の一致から近い将来手打ちとなる公算が強くなってきました。相互に緊密な経済依存関係を築いていた米中にとって、この不毛な貿易戦争は、双方にとってなんの利益ももたらしません。貿易収支だけを取り上げて相手国を非難するトランプ氏の論理がもともと無理筋であったからです。しかし、背に腹はかえられない中国は、知財保護の方向での法律整備を進めることになり、その点では、米国は一定の成果を上げたことになります。ロシア疑惑の解明が不発に終わったことでボルテージの上がるトランプ氏に対して習近平氏は景気減速で苦境に立たされていると言われます。盤石と目されてきた習体制は果たしてどこに向かうのか。本日は高原先生に解読していただきます。

*中部経済倶楽部 4月は3日(水)が元国連安保理・北朝鮮制裁委員会委員の古川勝久氏、17日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授を予定しています。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はテイ・ガーネット監督、ジョン・ガーフィールド、ラナ・ターナー主演の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」です。上映時間113分。午後2時40分頃開始します。