事務局便り  2019.4.12

安倍晋三首相が憲法改正と並ぶレガシーとしてこだわり続けてきた北方領土問題の解決は、依然として進展が見られません。日本政府の方針は、これまでの四島一括返還から二島先行返還と平和条約締結に傾いているように見えます。しかし、「平和条約締結後に二島を引き渡す」と明言したはずのプーチン氏の態度は大きく後退しているように思われます。日本側の方向転換は、四島一括返還にこだわる保守陣営を抑えることのできる安倍政権下であれば、可能でしょう。しかし、そうなるのであれば、かつての日ロ交渉の歴史の中でチャンスを度々逃してきた日本側の頑なな態度が、今となっては悔やまれることになります。プーチン政権は二島のロシア化を急ピッチで進めており、交渉妥結のハードルは高まり続けているからです。したたかプーチン氏にどう向き合って解決に持ち込めるのか、まさに安倍外交の真価が問われます。本日はロシア研究の第一人者である下斗米先生に日ロ関係の歴史と現在についてお話しいただきます。

*立正大学石橋湛山研究センター  この度、「石橋湛山研究第2号」が刊行になりました。ご希望の方は事務局まで。

*中部経済倶楽部 4月は17日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授(会場:名古屋国際ホテル)、5月は8日(水)が武者リサーチ代表の武者陵司氏、15日(水)が曽我豪・朝日新聞政治部編集委員(いずれも会場は名古屋国際ホテル)。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はエルンスト・ルビッチ監督、グレタ・ガルボ主演の「ニノチカ」です。上映時間110分。午後2時40分頃開始します。