第86回   3月17日 (金)

 

<給付型奨学金を考える>

安倍首相は、今国会の施政方針演説で、「子どもたちが夢に向かって頑張れる国づくり」を強く訴えました。「どんなに貧しい家庭に育っても、夢をかなえることができるように、誰もが希望すれば、高校にも大学にも進学できる環境を整えなければならない。そのために新しく返還不要な給付型の奨学金制度を新たに創設する」としています。一方、東京でも小池都知事がこうした奨学金について、一歩踏み出そうとの動きをみせています。  

 また海外に目を転ずれば、大学間の充実競争が激しく、学費が高騰する中で、アメリカでは卒業後に学費ローンの返済ができず、人生が破綻したなどのケースが多いと伝わってきています。

 時あたかも受験シーズン、若者にとっては試練の季節です。今回は、この「給付型奨学金」について、いろいろな角度から幅広く論じてみたいと思います。

(参考図書) * 岩重佳治 著       「<奨学金>地獄」  (小学館新書)

* 矢野・濱中・小川 共著  「教育劣位社会」    (岩波書店)

 

時間 1430分~1630

会費 無料(資料代として200円)

場所 第一会議室

事前予約 不要。傍聴のみでも大歓迎です。 お気軽にご参加ください。