世界経済の見通し~米中貿易戦争は2020年で終わるのか~

11月2日(金)第4265回      河野 龍太郎氏(BNPパリバ証券チーフエコノミスト)

貿易戦争の根底にあるのは、「グローバリゼーションで、米国の中間層はむしろ困窮し、恩恵を享受しているのは限られた階層だけ」という反エリート主義思想だけではありません。中国が国家資本主義体制のまま膨張を続けることへの、強い安全保障上の警戒もあります。それ故、仮に2020 年に自由貿易を支持する米国大統領が誕生しても、「中国封じ込め」の観点から、米中貿易戦争が継続される恐れがあります。

講師紹介

1964年愛媛県生まれ。87年横浜国立大学経済学部卒、住友銀行入行。68年大和投資顧問(現大和住銀
投信投資顧問)、94年米国駐在エコノミスト。97年第一生命経済研究所上席研究員、2000年BNPパ
リバ証券チーフエコノミスト、現在、経済調査本部長兼務。著書に『円安再生』(東洋経済新報社、2003)、
共訳書にブラインダー『金融政策の理論と実践』(同、99)、クルーグマン『通貨政策に経済学』(同、98)がある。