編集後記 2021年8月号

【編集後記】 故渋沢栄一氏は満州事変が勃発した1931年にその生涯を閉じました。日本が世界の孤児になることを憂いた氏は最後まで日米戦争の回避のために尽力されましたが、満州事変以降の日本は戦争への道を突き進んでいきます。くしくも同じ年に誕生した経済倶楽部は正常な精神を失いつつあった日本に自由な言論の砦を残すために設立されました。個人の自立こそが資本主義の発展の要であると考えた渋沢氏の精神も想起しつつ今後も活動を続けたいと思います。
次号は、渡部恒雄氏「バイデン政権の戦略と米中関係の行方」、鹿島茂氏「渋沢栄一のフランス体験と資本主義観、夏季特別企画・清澤洌「日本外交史の特質」(1941年5月2日)を掲載予定です