編集後記 2022年4月号

【編集後記】 ウクライナ戦争の勃発は、中国の海洋進出や北朝鮮の核ミサイル開発に悩まされている日本にとって決して対岸の火事ではありません。しかし、元首相による「日本も核保有を検討すべきだ」との発言には驚かされました。他国から簡単に侵略されないための自衛力の確保は当然必要ですし、特に海に囲まれた日本にとって今の海上警備体制はあまりに貧弱です。中国機やロシア機の接近に対する自衛隊機の緊急発進が増えている現実ももっと認識すべきでしょう。しかし、いきなり核の保有に言及することにどんな意味があるのでしょうか。日本は核不拡散条約の下でアメリカの核の傘に入ることで抑止力を確保しています。不用意な核保有発言は日本の安全を脅かすことにしかなりません。
次号は竹中治堅氏「岸田文雄政権のコロナ危機対応と新しい資本主義」、辺真一氏「韓国新大統領誕生!新大統領の対日、対北政策は?」、鈴木亘氏「コロナ禍の医療崩壊はなぜ起きたのか」、野口悠紀雄氏「日本は先進国の地位から滑り落ちようとしている」を掲載予定です。