編集後記 2011年12月号
NHKの「クローズアップ現代」に登場した回数では柴田明夫さんはレコードの一人でしょう。それだけ食糧問題がテーマになることが多い昨今ということですが、この9月で丸紅を退社され独立されても資源・食糧を論じる機会は減りそうもありません。これまで同様、週末だけ奥様の待つ那須の自宅へご帰還となります。
経済倶楽部80年の歴史で最年少の女性講師かもしれない菱沼久美子さん。父親以上の会員を相手に加齢の話をするという巡り合わせにものすごく緊張して登壇されたのですが、案に相違して話は淀みなく、しかも厳しい質問(意見)にも手際よく答えて会員を感心させました。
経済倶楽部の理事でもある原田泰さんの特徴は、官界で長く仕事をされたというのに官僚臭など微塵も感じさせないその挙動、主張にあります。当たり障りのない言説は最も不得手とされるところで、いつも意外な視点、切り口から多数意見とは一線を画す発言をされています。
塩田潮さんは高知出身ですが、そのせいもあり若い頃から魚を食べすぎてアニサキス・アレルギーに。海の魚を食べると死の危険があると医者に言われ午餐でも肉にしか手が出ません。おかげで肉やワインのグルメになり、災い転じて、を地で行っている由。折角のペンネーム「潮」とは裏腹の食事風景ですが…。
次号は田中俊郎氏(EUの危機)、叶芳和氏(TPPと日本農業)、浪川攻氏(大震災の地を行く)、神野直彦氏(危機克服の財政学)です。