編集後記 2012年11月号

バンカーからオーケストラの経営者へというのは日本では珍しい経歴です。音楽では素人並み(?)の平井俊邦さんはその経営手腕と音楽を愛する心、そして志をもって音楽界に飛び込み結果を出しつつあります。銀行時代、平井姓が二人いてジャンボと区別された由。
経済倶楽部会員のエコノミストでは宮崎勇さん、原田泰さんと並び三羽烏の吉崎達彦さん。日商岩井の広報部で広報誌の編集などで活躍後、ブルッキングス研究所で研鑽を積みました。競馬、将棋が趣味で好きな歴史上の人物は黒田官兵衛だとか。とはいっても別に策士タイプではありません。念のため。
初登場の原田武夫さんは外務省で12年間ドイツ、北朝鮮などを担当後、独立して研究所を設立、執筆、講演、教育活動に精力的に取り組んでいます。アメリカに対する辛辣な評価と日本への警鐘を含めたユニークな視点の著作の数々もさることながら、毎月のレポート執筆量(と質)には驚かされます。
大和証券でアナリスト、ドイツ証券でストラテジストとして活躍した武者陵司さんは、組織から離れて自由な分析と発信を楽しんでいるふうでもあります。頑固と言われる長野県人であることは分析にどう影響しているのか(頑固じゃないと言われそうですが)。早く日本株の反騰予想が的中してほしいものです。
次号は田中秀征氏(最近の政治)、山内昌之氏(中東大危機)、谷口正次氏(オーシャンメタル)、斉藤誠氏(原発危機の経済学)です。