編集後記 2020年6月号

【編集後記】 コロナ騒ぎのどさくさに紛れて検察庁法改正が強行されようとしています。政府は「他省庁の定年延長に合わせるため」と説明していますが、それならなぜ内閣や法務大臣の判断でさらに定年を延長できる規定が新たに盛り込まれたのか。もともと1月に安倍首相に近いとされる黒川東京高検検事長の定年延長を閣議決定による法解釈変更で強行したことへの辻褄合わせとしかいいようのない改正案です。行政からもっとも中立であるべき検察の人事に時の権力が介入できるようになれば、ただでさえ危うい日本の三権分立は根底から揺らぐことになるでしょう。次号は、歳川隆雄氏「コロナ・五輪政局の見通し」、白井さゆり氏「国際経済情勢と日本」、中林美恵子氏「米大統領選の行方と日本を取り巻く国際情勢の変化」、酒井啓子氏「新型コロナ蔓延の中東域政治に与える影響」を掲載予定です。