経済優先の安倍政権にとって、規制改革こそが成長戦略の柱であったはずです。その本気度を占う試金石であった薬のネット販売では、既得権益の側への配慮が色濃くにじむ結果になりそうです。また、最高裁の違憲判決を受けた「婚外子」の差別撤廃でも、党内の抵抗にあって法案の提出が遅れています。必要な施策を一つひとつしっかりと片付けていくことによって政権の基盤は確立していくのではないでしょうか。筋の通らない反対に押し戻されるたびに、内閣の求心力は低下していきます。本日は、先進諸国の共通の方向である、累積債務問題と超金融緩和からの出口戦略について、山口薫氏のお話を伺います。