中国は経済の減速によって、これまで高度成長によって隠されてきた貧富の格差など様々な社会の矛盾が表面化しつつあります。中国社会に充満する不満をそらす反腐敗キャンペーンも、そろそろ限界まできているように思われます。経済における市場経済体制と政治における共産党の一党独裁体制は、そもそも基本的に相入れない性格のものでしょう。腐敗を生み出す根本原因は権力の集中にあります。そして減速する経済にとって重要な要素は、非効率な分野をどう効率化して、付加価値生産性を向上させるかです。本日は高原先生に習近平政権のこれからを占っていただきます。