「桜を見る会」の招待者名簿は官の記録そのものが存在しないことが明るみに出ました。菅官房長官は、自らの不明を恥じるどころか、この記録が民主党政権時代から存在しなかったとあたかも他人に責任を擦り付けるような発言をしています。しかし、この政権下で行われた公文書の改ざんや隠蔽の数々を考えれば、この政権が公文書の意義をないがしろにしてきた事実は拭い様がありません。それを全て官僚のせいにしてきた内閣は、行政の頂点にいる責任を全く感じていないということでしょう。そしてIR法案を巡る贈収賄事件の拡大は、この法案の成立を強引に推し進めた与党議員の多くが汚い金を懐に入れていた事実を明らかにしつつあります。また、麻生副総理による「日本は単一民族」発言も、一向に学習しない、およそ資質に欠ける人間が政府の中枢に居座っている現実を改めて浮き彫りにしました。そして何よりも恐ろしいのは、これほど明らかな民主政治の危機的状況にも関わらず、内閣支持率が高止まりしていることです。衆愚政治に堕した日本をどうすればいいのか。本日は共同通信社の柿崎さんに現下の日本政治を斬っていただきます。

*中部経済倶楽部 1月は21日(火)が国際金融マーケット研究家の豊島逸夫氏(会場:名古屋国際ホテル)、2月は4日(火)が現代中国研究家の津上俊哉氏(同:名古屋国際ホテル)、17日(月)が笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄氏(同:名古屋国際ホテル)です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 本日はレオ・マッケリー監督 アイリーン・ダン主演の『邂 逅(めぐりあい)』です。

上映時間87分。午後2時40分頃開始します。