事務局便り  2020.2.7

バブル崩壊以降の日本経済は、一貫して低成長から抜け出せないまま停滞局面を長期化させてきました。不良債権の処理が終わり、企業のバランスシートが改善しても、新たな付加価値を生み出すことができないという袋小路かに迷い込んでしまっています。付加価値を生み出す力が衰え、潜在成長率が低下を続けたことこそが失われた30年の最大の桎梏でした。前向きの投資を逡巡し、地道な研究開発を怠り、新しい事業機会の創造に自らのリスクを賭ける企業家精神の衰弱こそが、日本経済の長期的な停滞を招いたと考えるべきではないでしょうか。政府や官僚の無能や不作為をあげつらったところで、なんの解決にもなりません。企業部門に積みあがった余剰資金の大きさは、未来への投資を怠ってきた日本の経営の無能と怠慢の象徴です。こうした悪循環から脱却することができなければ、日本経済の再生は望めないでしょう。本日は野口悠紀雄先生に日本経済の行方を読み解いて頂きます。

*中部経済倶楽部 2月は17日(月)が笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄氏(同:名古屋国際ホテル)です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 本日はマーク・ロブソン監督 カーク・ダグラス主演の『チャンピオン』です。上映時間99分。午後2時40分頃開始します。