事務局便り  2020.2.14

安倍首相は国会冒頭の所信表明演説で改めて憲法改正への期待を強調しました。自衛隊の明記や緊急事態対応など、極めて限定された事項だけを取り上げることで、改憲への国民の理解を得ようとしています。しかし、自民党には戦後占領下で制定された現憲法を「押し付けられたもの」として排撃し、自主憲法の制定を目指す党綱領が存在します。明治維新以降の大日本帝国時代への回帰を志向する勢力の存在を単なるアナクロニズムとして一笑に付すことはできません。欧米諸国の多くで吹き荒れる極右勢力の台頭は、現実への閉塞感が生み出す専制支配へのあこがれを背景にしています。暴力と独裁を内包した近代化において、肥大化した軍部が国民を支配し、近隣諸国を踏みにじる最悪の事態を導きだしました。国力が衰弱する中でかつての栄光によりかかるのではなく、歴史の中に埋もれている過ちを冷静に見つめ直すことが今ほど必要な時代はありません。本日は原田伊織さんに明治維新に隠された軍国日本の起爆装置を解き明かしていただきます。

*中部経済倶楽部 2月は17日(月)が笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄氏(会場:名古屋国際ホテル)です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 本日はアンリ・クルーゾー監督 シモーヌ・シニョレ主演の『悪魔のような女』です。上映時間114分。午後2時40分頃開始します。