2016年後半の事業所見学会を11月8日(火)に開催しました。今回の参加者数は事務局も入れて31名でした。目的地はつくば市にあるロボットスーツのサイバーダインスタジオです。午前中は貸し切りバスを途中下車して、ギネスにも登録されている牛久大仏を拝観。立像としては世界3位。ブロンズの立像としては世界最大で、その高さは、20㍍の台座も入れると120㍍にもなります。その後は日本で最初のワイン醸造家でもある神谷伝兵衛の醸造所を作り替えた「シャトーカミヤ」のレストランキャノンで昼食をとりました。昼食後は、一路、つくば市にあるダイワハウス工業が運営する「iiasつくば」に向い、館内にあるサイバーダインスタジオを見学しました。お目当ては装着型ロボットのHAL(Hybrid Assistive Limb)です。これは筑波大学の山海嘉之教授が開発したもので、身体機能を改善、補助するロボットです。人間は脳で考えると、脳から神経を通じて、非常に微弱な”生体電位信号”が皮膚の表面から漏れ出します。それを皮膚に貼り付けたセンサーがキャッチし、装着したパワーユニットが装具を動かすという仕組みで、手や足を思い通りに動かせるように補助をします。館員にひと通り解説して頂いた後は、会員の皆それぞれがロボットを一部装着して、試してみました。たしかに、頭で手を動かすと考えただけで、腕に装着したロボットスーツが動くことを体験しました。2015年11月に医療用下肢タイプが厚生労働省によって国内販売が承認されたことで、筋ジストロフィーやALS(筋萎縮性側索硬化症)など8つの難病に適応されるようにもなっており、歩行機能を改善する医療機器として、病院だけでなく、介護施設などでの活用が見込まれています。見学後は東京への戻る途中でキリンビール取手工場でビール醸造工程を見学、最後にビールの試飲をして岐路につきました。