本日は今年最後の講演会です。2018年の世界はこれまでの流れが大きく変わろうとする節目の年になりました。当たり前のように自明と考えてきた秩序や物の考え方が大きく揺らぎ始めています。世界に混乱をもたらしているのは米国のトランプ大統領だけではありません。英国のEU離脱問題をはじめとして、多くの国で国際協調ではなく、国内保護と排外主義を主張する勢力が力を強めています。ロシアのプーチン、中国の習近平だけでなく、トルコ、フィリピン、ポーランド、ブラジルなどで民主主義の手続きを無視する強権政治がまかり通っています。盤石と見えたドイツのメルケル政権も揺らいでいます。そこに共通しているのは、巧みな言葉で大衆の心をつかみ、自らの主張を実現するためには、手段を選ばないスタイルです。最早まともな政権は日本しか残っていないと言う人達もいますが、どうでしょうか。政策遂行や国会運営の在り方を見ると、世界の新しい動きを最も体現しているのが日本の安倍政権なのかもしれません。本日はお馴染みの寺島さんに2019年を読み解く視座を語っていただきます。

*ご挨拶 本年も経済倶楽部の活動へのご支援、有難うございました。よいお年をお迎えください。2019年もよろしくお願いします。年初の講演会ご参加の方には栄太楼紅白饅頭をお持ち帰りいただきます。

*中部経済倶楽部 1月の定例講演会は10日(木)がノンフィクション作家・評論家の塩田潮氏(会場:名古屋国際ホテル)、29日(火)が加藤出・東短リサーチ社長(同:名古屋国際ホテル)を予定しています。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会  本日は米国映画『民衆の敵』です。監督:ウィリアム・ウェルマン 主演:ジェームズ・ギャグニー 上映時間83分。午後2時40分頃開始します。