事務局便り 2018.6.22

数々の疑惑と不祥事にもかかわらず、安倍政権の一強体制は揺らいでいません。9月までに日朝首脳会談を実現させ、拉致問題に一定の区切りをつけて総裁三選を確かなものにするというシナリオが着々と進行中のようです。支持率を不支持率が上回る状態が続く中で、逆境をものともしない強靭な精神は、ある意味では盟友であるトランプ米大統領と共通したものがあります。これまでも政権の危機を自ら打って出ることで立て直してきた安倍首相にとって、米朝首脳会談の「成功」は、自らの政権基盤の立て直しにとっての千載一遇の好機なのでしょう。日大アメフト部やレスリング協会など、力による支配があちこちで綻びを見せていますが、どちらも抜本的な体制の一新には背を向けて、ほとぼりの覚めるのを待つ姿勢のようです。日本社会に巣くう権力構造の不合理は、恐らく政治の世界でもっとも根強くはびこっているのではないでしょうか。本日は塩田さんに安倍政権の現状と今後を分析していただきます。

中部経済倶楽部 6月の定例講演会は28日(木)が田中秀征・福山大学客員教授の「ここからの政治・政局分析」、7月3日(水)が第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏で「内外経済見通し」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 6月15日からは黒澤明特集です。22日は『用心棒』。主演は三船敏郎、仲代達矢         上映時間は110分。 午後2時40分頃の開始予定です。

 

事務局便り 2018.6.15

歴史的な米朝首脳会談実現によって北東アジアの均衡は大きな転換点を迎えました。これまで接触を断つことで圧力と威嚇の応酬に終始してきた米朝が直接対話に舵を切ったことで日朝関係の進展も大きな節目を迎えたことは間違いありません。北朝鮮に指摘されるまでもなく、日本は太平洋戦争の戦後処理と朝鮮支配の清算という未解決の課題を抱えています。拉致問題の解決を要求する一方で、この過去の清算をいかに行うかについて自らの責任で提起しなくてはなりません。一方、日米関係は貿易問題を巡ってこれから厳しい交渉が始まります。ひたすらトランプ政権に迎合することでは、解決不可能な状況が確実に眼前に迫って来ます。一方的な貿易規制の不当性を指摘し、理不尽な要求を跳ね返す政治的な自立が安倍政権に求められます。自動車を買っているのは米国民です。正当な価格で売っている側が非難されるいわれは全くないのです。上乗せ関税のツケは間違いなく米国民自身に跳ね返るでしょう。願わくは日本政府が堂々と渡りあわんことを。本日は吉崎さんに地政学リスクと今後の日本経済についてお話いただきます。

中部経済倶楽部 6月の定例講演会は28日(木)が田中秀征・福山大学客員教授の「ここからの政治・政局分析」、7月3日(水)が第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏で「内外経済見通し」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 6月15日から「黒沢 明」特集になります。第1回目の本日は『羅生門』です。主演は三船敏郎、森雅之、京マチ子         上映時間は88分。午後2時40分頃の開始予定です。

 

事務局便り 2018.6.8

安倍政権にとって、憲法改正と並ぶ最大の課題が日ロ平和条約の締結と北方四島の返還でした。しかし、度重なる両国首脳会談や相互訪問の実現にも関わらず、両国の関係改善には目立った成果を残していません。一見華やかに演じられてきた安倍外交ですが、最も重要であるべき近隣外交においては、関係改善も信頼関係の構築も、みるべき成果はなかったと言えるでしょう。ただ、同じ隣国であってもロシアが中国や韓国と決定的に異なるのは、一般市民の対日感情が極めて良好であることです。極東ロシアの開発に積極的に協力して緊密な経済関係を築くことができれば、アジアにおける日本外交は新たな地平を切り開くことができるでしょう。どのような形であれ、日本人の対ロ感情の改善を阻害している北方領土というトゲを抜き取るのは政治と外交の責任です。本日はポストプーチンと今後の日ロ関係について石川さんに分析していただきます。

*事業所見学会  今年5月で開港40周年を迎えた成田国際空港を見学します。添付された別紙をご参照ください。締め切りは本日、6月8日(金)になります。

中部経済倶楽部 6月の定例講演会は28日(木)が田中秀征・福山大学客員教授の「ここからの政治・政局分析」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集。8日は「戸田家の兄妹」を上映します。

主演は佐分利信、葛城文子、高峰三枝子       上映時間は106分。午後2時40分頃の開始予定です

事務局便り 2018.6.1

米国に次ぐ経済大国に成長した中国が、経済成長の急減速と高齢化時代への移行により、早くも成長の屈折点を迎えています。これに対して、近い将来の新たな経済大国として注目されているのがインドです。人口の面でもいずれ中国を上回るとみられ、特にIT分野でのパワーはよく知られています。カースト制度など古い社会制度の存在などが、成長の足かせになるとみられてきましたが、裏を返せばそれだけ潜在的な発展の余地を残しているともいえるでしょう。しかも共産党一党独裁の中国と比べると、選挙によって選ばれた政権が国政を担う民主国家であり、社会の安定度は比べるまでもありません。ただ、日本人にとっては、情報が乏しいベールにつつまれた国でもありました。本日は小島先生にインドの政治経済の現状を解説していただきます。

*事業所見学会  今年5月で開港40周年を迎えた成田国際空港を見学します。添付された別紙をご参照ください。締め切りは6月8日(金)です。

中部経済倶楽部 6月の定例講演会は7日(木)が富坂聰・拓殖大学教授の「中国最新情勢」、28日(木)が田中秀征・福山大学客員教授の
「政治・政局分析」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。1日は「一人息子」を上映します。
主演は飯田蝶子、日守新一           上映時間は87分。午後2時40分頃の開始予定です。

事務局便り 2018.5.25

世界の注目を集めている米朝首脳会談が果たして予定通りに実施されるのでしょうか。北朝鮮からはブラフともけん制ともとれる発言が目立っています。一方のトランプ大統領は、意外な物分かりの良さを演出しているように見えますが、果たして真意はどこにあるのでしょうか。トランプ氏の言動のすべては選挙対策なのだという見方も増えていますが、次第に近づいてきた米国の中間選挙の行方はどうなっていくのでしょうか。そして議会とトランプ政権の関係は本当のところどうなっているのでしょうか。また、米中の貿易交渉が一応の合意をみた後、日米の貿易関係はどのような展開が予想されるのか。本日は中林先生に、米国議会とトランプ政権の深層を解き明かしていただきます。

*事業所見学会  今年5月で開港40周年を迎えた成田国際空港を見学します。添付された別紙をご参照ください。締め切りは6月8日(金)です。

中部経済倶楽部 5月の定例講演会は29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここからの政治・政局動向」、6月は7日(木)が富坂聰・拓殖大学教授の「中国最新情勢」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。25日は「長屋紳士録」を上映します。

主演は飯田蝶子、青木富雄、小沢栄太郎   上映時間は72分。午後2時40分頃の開始予定です。

事務局便り 2018.5.18

国会の空転がやっと終わって、与野党揃っての審議が再開されました。「森友・加計問題」は、校正かつ客観的合理性のもとで行われるべき、国民の財産の売却や行政による許認可が政権の意向を反映して恣意的に決定されたのではないかという疑惑です。問題の根っこにあるのは権力の長期化によって官僚が権力になびき、権力におもねる弊害です。政権がころころ変わるのは好ましくないとしても、権力の長期化はその土台を腐らせることになります。総裁の三選を認めない制度を作った自民党の先輩議員たちはそのことをよくわかっていたのでしょう。第二次安倍政権誕生からあしかけ6年、新しい体制で再出発することが必要だと思われます。本日は時事通信の山田さんに安倍政権の行く末を見通していただきます。

*事業所見学会  添付された別紙をご参照ください。

中部経済倶楽部 5月の定例講演会は29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここからの政治・政局動向」、6月は7日(木)が富坂聰・拓殖大学教授の「中国最新情勢」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からは「小津安二郎」特集です。18日は「お茶漬けの味」です。主演は佐分利信、木暮美千代   上映時間は115分。午後2時40分頃の開始を予定しています。

 

事務局便り 2018.5.11

このところ、急変する北朝鮮問題に耳目が集まる一方、「森友・加計問題」や「財務次官セクハラ騒動」で空転が続いていた国会審議がやっと正常化に向かいました。ただ、問題の解決には程遠い結末でお茶を濁す結果になりそうです。政治の混乱の一方で経済問題はすっかり片隅に追いやられてしまっていますが、「働き方改革」の帰趨や、日銀の金融政策の見直しなど、注目しなければならない事柄は目白押しです。一見、順調に拡大している日本経済ですが、進まない成長戦略と停滞する企業の投資意欲は、相変わらず日本経済の将来の発展に強い疑念を抱かせる結果になっています。本日は小峰先生に日本経済の現状分析と今後の政策課題についてお話いただきます。

*事業所見学会  添付された別紙をご参照ください。

中部経済倶楽部 5月の定例講演会は16日(水)が国際金融マーケット研究家・豊島逸夫氏の「内外マーケットを読む」、29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここからの政治・政局動向」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からは「小津安二郎」特集です。11日は「風の中の牝鶏」です。主演は佐野周二、田中絹代     上映時間は84分。午後2時40分頃の開始を予定しています。

事務局便り 2018.4.27

大使館のエルサレムへの移転を決定するなど、トランプ政権によって米国の中東政策が大きく変容し、中東情勢は不確実性を増しています。イスラエル・サウジアラビアにおいても国内政治の変化が新たな地域内でのかく乱要因になりつつあります。IS勢力の後退にも関わらず、シリア情勢は依然として混迷が続いています。イランへの強硬策を掲げるトランプ政権の動きも新たな不安定要因になりそうです。複雑に絡み合う関係国の利害をどのように読み解き、これからの中東情勢をどう展望するのか。本日は酒井先生に詳しく分析していただきます。

*事業所見学会 6月20日(水)に成田国際空港を見学します。貨物ヤード、旧管制塔、第一滑走路など、出発・到着ロビーといった馴染みある場所ではない所を中心に見学。昼食は空港内唯一のホテル、成田エアポートレストハウスになります。併せて近郊の成田山新勝寺にも立ち寄りますが、先着30名の募集です。詳細は事務局まで。

中部経済倶楽部 5月の定例講演会は16日(水)が国際金融マーケット研究家・豊島逸夫氏の「内外マーケットを読む」、29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここからの政治・政局動向」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。27日は「晩春」です。主演は原節子、笠智衆、杉村春子  上映時間は108分。午後2時40分頃の開始を予定しています。

 

事務局便り 2018.4.20

すでに廃棄されたはずの自衛隊の「イラク日報」」が見つかり、改めて自衛隊の海外派遣の問題が注目されています。公文書管理とその公表の在り方を巡る議論は、南スーダンへの派遣に関する問題でもそうでしたが、与野党の議論の争点は、戦闘地域か非戦闘地域かという派遣の法的適合性の問題に終始しています。メディアの議論も含めて、肝心の日本の国際平和貢献活動がいかにあるべきかについての議論は全く置き去りにされてきました。せっかく「日報」が公開されたのですから、自衛隊が現地でどのような活動を行い、それがどのような国際平和への貢献をしたのか、そして紛争地域への派遣のリスクはどこまで許容されるのか等々に時間をかけて、国民と情報を共有したうえで前向きに検証すべきです。国際平和貢献を政治の道具としてしか扱ってこなかったこれまでの議論は、一刻も早く終止符を打たなくてはなりません。本日は、国際平和貢献の現場での経験をお持ちの篠田先生をお迎えし、本筋からの議論を展開していただきます。

*事業所見学会 6月20日(水)に成田国際空港を見学します。貨物ヤード、旧管制塔、第一滑走路など、出発・到着ロビーといった馴染みある場所ではない所を中心に見学。昼食は空港内唯一のホテル、成田エアポートレストハウスになります。併せて近郊の成田山新勝寺にも立ち寄りますが、先着30名の募集です。詳細は事務局まで。

中部経済倶楽部 4月の定例講演会は25日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授の「米国政治の現状と展望」。5月は16日(水)が国際金融マーケット研究家の豊島逸夫氏の「内外マーケットを読む」、29日(火)が曽我豪・朝日新聞編集委員の「ここかえらの政治・政局動向」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。20日は「麦秋」です。主演は原節子、笠智衆、淡島千景  上映時間は124分。午後2時40分頃の開始を予定しています。

 

事務局便り 2018.4.13

財務省における公文書の改ざんや防衛相の日報隠しなど安倍政権はこれまでの国会答弁の信頼性が大きく揺らぐことで政権運営が極めて困難になりつつあります。看板政策である「働きかた改革」においても、根拠となるデータの杜撰さが明るみに出るなど、成立に暗雲が漂っています。安倍一強体制の長期化が、行政を司る政治と実行部隊である官僚との関係に不正常でゆがんだ関係をもたらしていると言えるのではないでしょうか。さて、そんな中で日本経済は緩やかな成長を続けていますが、長引く超金融緩和の副作用や、財政再建の先送りなど、懸念材料も少なくありません。安倍政権の弱体化は構造改革を一層困難にするでしょう。人手不足の深刻化による人件費の上昇が企業の改革意識を刺激し、個人所得の増加が消費意欲を高めて景気のさらなる上昇につながるのかどうか。本日はお馴染みの伊藤先生の分析をお聞きします。

*『石橋湛山研究』を進呈 この度、立正大学石橋湛山研究センター(センター長は増田弘氏)より研究紀要『石橋湛山研究』が創刊されました。ご興味のある方に進呈致します。部数に限りがありますが、まだ残部がありますので、ご連絡は事務局まで。

中部経済倶楽部 4月の定例講演会は25日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授の「米国政治の現状と展望」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4月からしばらくは「小津安二郎」特集です。13日は「東京物語」です。主演は笠智衆、東山千栄子、原節子  上映時間は135分。午後2時40分頃の開始を予定しています。