事務局便り  2019.6.28

お互いに傷口を深くしないうちに手打ちになるだろうと思われていた米中貿易戦争ですが、解決の糸口を見いだせないまま、G20という最後の直接対決の場を迎えることになりました。自らの再選戦略のためにできる限り相手を追い詰めたいトランプ氏に対して、自らの足元で反対勢力が声を上げ始めている習近平氏もまた安易な妥協が許されない状況にあります。そして、貿易戦争そのものは、どちらの国にも何の利益ももたらすことがないだけでなく、両国の経済と、そこに関わる多くの国の経済を痛めるものでしかありません。自らの人気取りのためだけにこうした事態を引き起こしたトランプ氏は、米国の歴史に汚点を残した大統領として歴史に名を留めることになるでしょう。とはいえ、この勝負は対岸の火事ではありません。中国経済の失速は、日本の産業に深刻な影響をもたらし、その後に控える日米通商協議もまた日本に有利な展開はまったく期待できません。トランプ氏との盟友関係を誇示してきた安倍首相の真価が問われることになります。本日は吉崎さんに米中関係のこれからと日本の選択についてお話いただきます。

銷夏パーティー 7月19日(金)の定例講演会後に開催します。開場:15:00 開宴:15:10 詳しくは事務局まで。

中部経済倶楽部 7月は2日(火)がコリアレポート編集長の辺真一氏(会場:名古屋国際ホテル)、25日(木)が田中秀征・元経済企画庁長官(同:名古屋国際ホテル)を予定しています。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はハワード・ホークス監督、ケーリー・グラント主演の「赤ちゃん教育」です。上映時間102分。午後2時40分頃開始します。

 

事務局便り  2019.6.21

どうやら消費税の引き上げは予定通り実施されるようですが、衆参同日選挙はいまもくすぶっています。衆院解散の大義名分はあるのかということでは誰も的確な説明はできないでしょう。もはや解散権を握る首相の胸先三寸と言う事なのでしょうが、そもそも好きな時にいつでも衆議院を解散する権利が首相の専権事項だとする慣例は憲法の上でも極めて疑わしいものです。安倍内閣の支持率は世論調査では極めて高率を保っています。しかし、金融庁の老後の必要資産に関する報告書や、特区WGの審議過程の隠蔽問題、防衛相の地上型イージス配備の説明資料の欠陥など、ここへきて政府内部のガバナンスの欠如と士気の著しい弛緩が明らかになっています。本来ならこうした状況下で内閣不信任が決議されて解散となるのが筋というものですが、実際にはそうはならないでしょう。解散に向けてすでに走り始めた議員たちを置き去りにして参議院選挙だけが実施された場合、はたしてどのような結果になるのか。本日はお馴染みの塩田さんに読み解いていただきます。

*銷夏パーティー 7月19日(金)の定例講演会後にホールで開催します。開場は15:00、 開宴は15:10を予定しています。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 6月は25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト(会場:東京第一ホテル錦)、7月は2日(火)がコリアレポート編集長の辺真一氏(同:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はアルフレッド・ヒッチコック監督、マレーネ・デイトリッヒ主演の「舞台恐怖症」です。上映時間110分。午後2時40分頃開始します。

事務局便り  2019.6.14

「失われた30年」とも称された平成時代が終わり、令和元年を迎えることになりました。改元によって現実は何が変わるものではありません。史上最長の景気拡大期を実現した第二次安倍政権ですが、この間の成長率は一貫して低水準であり、長期に及んだ超金融緩和にも関わらず、民間企業の投資意欲も個人消費も停滞が続いています。円安と株高がもたらした企業収益の改善と資産効果による消費喚起も長続きしませんでした。インフレ期待の醸成を狙った金融政策は目標にはるかに届かず、企業の新陳代謝を遅らせて経済の活性化と新たな発展を阻害する結果に陥っています。この斯に及んで突然浮上した「年金世代には2000万円の貯蓄が必要」との金融庁の報告書を巡る騒動は、政治家と官僚が、国民生活の向上のためにどのような政策がのぞましいのか、という彼らの本分とはかけ離れたところで暮らしていることを改めて印象づけるものでした。年金だけで余裕のある暮らしが出来るとは誰も思っていません。この財政状況の中で、そんな高福祉が実現出来るものではないことは明らかだからです。いまさら上から目線で自助努力をしましょうなどという暇があるなら、ほかにすることがいくらでもあるでしょう。本日は小峰先生に平成経済を振り替えりながら令和経済の課題を分析していただきます。

*中部経済倶楽部 6月は25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト(会場:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はジョン・クロムウエル監督、ベティ・デイヴィス主演の「痴人の愛」です。上映時間82分。午後2時40分頃開始します。

事務局便り  2019.6.7

今年も暑い夏がやってきました。まだ梅雨入り前の初夏ですが、早くも記録的な猛暑や集中豪雨が日本列島を襲っています。猛暑や豪雨など、極端な気象の変化の背景には、これまで化石燃料の大量消費によって地球が蓄積してきた炭酸ガスが影響していると言われます。平均的な気温の上昇はたとえわずかであっても、それが地球規模で様々な異常気象を引き起こしていることは、最近の世界各地で起きている事象からもうかがうことができます。しかし、これまで石油の大量消費によって人類が享受してきた豊かさや快適な生活を簡単に手放すことはできません。特にこれから経済発展を遂げようとしている新興国は、発展を阻害するような取り組みには当然反発します。そんな中で世界がなんとか折り合いをつけたパリ協定もトランプ政権による枠組みからの離脱によって危殆に瀕しています。本日は異常気象と地球温暖化について専門家である木本先生から、まぎれもない真実のお話を伺います。

*事業所見学会 6月19日(水)に日本水産の東京イノベーションセンターと八王子総合工場に伺います。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 6月は25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト(会場:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はウィリアム・ディーターレ監督、チャールズ・ロートン主演の「ノートルダムのせむし男」です。上映時間117分。午後2時40分頃開始します。

 

事務局便り  2019.5.31

EU議会選挙で移民排斥などを掲げたEU懐疑派が躍進し、これまで政権を担ってきた親EU派二大政党が初めて過半数を割り込みました。イギリスのEU離脱も依然として円満解決の見通しが立っていません。各国に貿易戦争を仕掛ける米国のトランプ政権は、自国第一主義と保守主義を貫いて、むしろ政権の安定度を増しつつあります。そのトランプ政権の最大の同盟者を自認する日本の安倍政権も高い支持率を得ています。しかし、米中貿易戦争の余波は次第に世界経済にマイナスの影響を与えつつあり、日本の景気にも黄信号がともり始めました。経済は生き物です。流れが変わり始めた時に政策発動でその基本的な方向を変えることはできません。まして異次元の金融緩和を続けてきた日本にその手立てはほとんど残されていません。本日は白井先生に、グローバル経済の動向と日本経済の最新情勢を分析していただきます。

*事業所見学会 6月19日(水)に日本水産の東京イノベーションセンターと八王子総合工場に伺います。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 6月は3日(月)が富坂聰・拓殖大学海外事情研究所教授(会場は名古屋国際ホテル)、25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト(同:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はビリー・ワイルダー監督、レイ・ミランド主演の「失われた週末」です。上映時間101分。午後2時4sa0分頃開始します。

事務局便り  2019.5.24

日本で開催されるG20は、参加各国の政治が不安定さを増しているばかりか、英国のEU離脱問題や、米中の貿易戦争の激化など、参加国間の深刻な利害対立によって、世界の主要国の結束が極めて困難な状況の中で開催されます。ホスト国である日本は主要国の中で最も政治の安定を実現している国であり、安倍政権の支持率は高位安定を続けています。ただ、先の統一地方選では与党がいくつかの選挙区で予想外の敗北を喫しており、内閣支持率の高さは必ずしも選挙区における与党議員の追い風にはなっていません。このため、7月に予定されている参議院選挙に関しても自民党内部の警戒感は根強く、衆参同日選挙への期待感は高まる一方です。このため、衆院解散の理由付けのための消費税増税の延期もくすぶり続けています。GDP成長率が二期連続でプラスになり、経済危機を理由とする増税延期は困難な情勢ですが、実際には、理屈はいかようにもなるのがこの世界です。本日は時事通信社の山田さんに日本の政局の行方を占っていただきます。

*会員総会   5月27日(月)11:00~  東洋経済ビル9階ホール

*事業所見学会 6月19日(水)に日本水産の東京イノベーションセンターと八王子総合工場に伺います。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 6月は3日(月)が富坂聰・拓殖大学海外事情研究所教授(会場は名古屋国際ホテル)、25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト(同:東京第一ホテル錦)です。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はハリー・ボーモント監督、アニタ・ペイジ主演の「ブロードウェイ・メロディー」です。上映時間100分。午後2時40分頃開始します。

 

事務局便り  2019.5.17

トランプ政権によるイスラエル大使館のエルサレム移転や対イラン政策の転換などが、ただでさえきな臭い中東情勢をより混迷に導いています。選挙を控えたイスラエル政権の強硬政策や、軍事力を誇示するサウジアラビアの介入政策も攪乱要因となっています。ヨーロッパやアメリカで起きている排外主義の高まりも、ある意味では中東の混乱が遠因になっています。第二次大戦後に形作られた中東の秩序は、いわば西側諸国の身勝手な思惑の産物であり、アフガニスタンやイラク等の地域内対立への度重なる介入も、混乱を長期化させる結果にしかなりませんでした。宗教的利害や原油に関する利権を離れた時に、西側陣営にどのような正当性が存在したのか、極めて怪しいと言わざるを得ないでしょう。相変わらず中東地域のエネルギーに依存し続けている日本にとって、どのような関与が望ましいのか。対米追随だけが選択肢であった従来の中東政策からどのように転換すべきなのか。本日は酒井先生に最新の中東情勢を読み解いて頂きます。

*会員総会   5月27日(月)11:00~  東洋経済ビル9階ホール

*事業所見学会 6月19日(水)に日本水産の八王子総合工場と東京イノベーションセンターに伺います。両施設では工場長、研究所長のご挨拶も予定しております。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 6月は3日(月)が富坂聰・拓殖大学海外事情研究所教授(会場は名古屋国際ホテル)、25日(火)が河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミストです。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はアルフレッド・ヒッチコック監督、ケーリー・グラント主演の「汚名」です。

上映時間101分。午後2時40分頃開始します。

 

事務局便り  2019.5.10

90年代以降の日本を、「失われた20年」、あるいは「失われた30年」と呼び、日本経済の停滞を論ずるたくさんの論や著作が世に出ました。中でも多くの日本人に衝撃を与え、高い支持を得たのが、2010年に出版された藻谷氏の『デフレの正体』です。長期化する日本のデフレの真因を少子高齢化と人口減少に求める考え方は、様々な議論を呼び起こしましたが、今後の日本を考えるうえで、世界に先駆けて少子高齢化と人口減少が進行する日本をどう捉えるかは、避けて通れない課題です。東アジアでは韓国や中国など、日本に続いてこの問題に直面しつつある国が存在します。日本を「課題先進国」とする議論もありますが、現状を正しく認識し、将来を冷静に分析することで、今後に向けた適切な処方箋を導き出すことが必要です。本日は、『デフレの正体』の著者でもある藻谷浩介さんをお招きし、人口減少によって激変する東アジアの2020年代について論じていただきます。

*事業所見学会 6月19日(水)に日本水産の八王子総合工場と東京イノベーションセンターに伺います。両施設では工場長、研究所長のご挨拶も予定しております。詳細は事務局まで。

*立正大学石橋湛山研究センター  この度、「石橋湛山研究第2号」が刊行になりました。ご希望の方は事務局まで。

*中部経済倶楽部 5月は15日(水)が曽我豪・朝日新聞政治部編集委員(会場は名古屋国際ホテル)。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はヴィンセント・ミネリ監督、スペンサー・トレイシー主演の「花嫁の父」です。

上映時間92分。午後2時40分頃開始します。

事務局便り  2019.4.26

平成天皇は、平成の時代が戦争のない時代であったことに言及されました。確かに日本は自ら闘うと言う選択をすることなく、30年間にわたって平和を享受してきました。しかし、厳密にいえば、日本は世界の戦争と全く関わってこなかったわけではありません。特にイラク戦争においては、日本は戦闘行為にこそ参加しませんでしたが、ブッシュ政権が主導した多国籍軍の一翼を担うことになりました。この戦争で米国の主張した大義が嘘八百であったことはすでに歴史的事実となっています。同盟国の要請に盲目的に従った責任について、日本政府は一片たりとも認めていません。第二次大戦の終結時に連合国が掲げた戦争と平和に関する理念は日本国憲法の中に盛り込まれましたが、日本人はその思想そのものを深く考えることをしませんでした。そして冷戦がはじまり、長い歳月を経て終焉し、世界はグローバル化の時代を迎えましたが、世界から戦争はなくなりませんでした。本日は21世紀の戦争と平和について三浦さんのお話を伺います。

*事業所見学会    6月19日(水)に日本水産の八王子総合工場と東京イノベーションセンターに伺います。詳細は事務局まで。

*立正大学石橋湛山研究センター  この度、「石橋湛山研究第2号」が刊行になりました。ご希望の方は事務局まで。

*中部経済倶楽部   5月は8日(水)が武者リサーチ代表の武者陵司氏、15日(水)が曽我豪・朝日新聞政治部編集委員(いずれも会場は名古屋国際ホテル)。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会    本日はウィリアム・キーリー監督、リチャード・ウィドマーク主演の「情無用の街」です。上映時間91分。午後2時40分頃開始します。

事務局便り  2019.4.19

90年代のバブル崩壊以後の日本経済は、一貫して低成長に甘んじてきました。小泉内閣時代と第二次安倍政権下では、二度にわたって長期に及ぶ景気拡大を実現しましたが、いずれも成長率は低く、共に実感の伴わない好景気とされました。世界的に見ても、先進国の中でも成長率は低く、経済大国としての地位は後退する一方になり、一人当たりGDPも多くの国に抜かれることになりました。GDPの成長を阻害している最大の原因は生産性が向上しないことです。企業が収益とバランスシートの改善にも関わらず新規投資に前向きでないことも問題ですが、それだけではありません。特に第三次産業やホワイトカラーの生産性の低さが際立っていることに日本経済の抱える問題が集約されています。どうしたら生産性の向上に向けてトレンドを転換させることができるのか。本日は熊野英生氏のお話を伺います。

*立正大学石橋湛山研究センター  この度、「石橋湛山研究第2号」が刊行になりました。ご興味のある方は事務局まで。

*中部経済倶楽部 5月は8日(水)が武者リサーチ代表の武者陵司氏、15日(水)が曽我豪・朝日新聞政治部編集委員(いずれも会場は名古屋国際ホテル)。ご都合のつく方はご参加下さい。

*映画鑑賞会 本日はヒッチコック監督、ロバート・ドーナット主演の「三十九夜」です。上映時間83分。午後2時40分頃開始します。