1月26日(金)第4231回         田中  秀征氏(元経済企画庁長官、福山大学客員教授)

戦後日本の保守勢力には、保守本流と自民党本流とも呼ぶべき二つの流れがあり、この二つの流れには歴史観、憲法観でかなりの違いがあります。21世紀に入ってからは、保守本流が衰弱し、自民党本流が優勢となっています。このような視点から戦後史を振り返り、現状を分析します。

講師紹介

1940年長野市生まれ。東京大学西洋史学科、北海道大学法学部卒業。83年衆議院議員当選。93年新党さきがけを結成、代表代行。細川政権で内閣総理大臣特別補佐。96年橋本内閣で経済企画庁長官。99年民権塾を開塾。著書に『落日の戦後体制』(ちくま文庫、2010)、『判断力と決断力』(ダイヤモンド社、2006)、『日本リベラルと石橋湛山』(講談社、2004)、『梅の花咲く ―決断の人・高杉晋作』(講談社文庫、2002)、『舵を切れ ―質実国家への展望』(朝日文庫、2000)。