2017年後半、新たな有事相場への備え

欧米市場は新たな有事リスクに身構えている。第二の北朝鮮と言われるイランを巡る米露緊張。英国との手切れ金を7兆円から10兆円に引き上げるEU。秋の共産党大会に向け、強硬外交をちらつかせる中国。米国ではFBI長官解任が第二のウオーターゲートとなるのか。そして個人投資家の有事対応はどうすべきかなどについて話します。

講師紹介
1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され、外国為替貴金属ディーラーとなる。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシルで日本代表。 独立後は、活動範囲を拡大。自由な立場から、チューリッヒ、NYでの豊富な相場体験をもとに、国際金融、マクロ経済動向を分析する。日経電子版マネー面「金のつぶやき」、日経マネー、日経ヴェリタスに連載中。主な著書は『金を通して世界を読む』(日本経済新聞出版社、2008)。共著として『金はどうして騰がるのか』(宝島社、2011)

害のある薬をやめる方法を考える-薬のチェックは命のチェック

7月7日(金)第4211回       浜 六郎氏(医師、NPO医薬ビジランスセンター理事長)

医者にかかれば、たくさんの薬が処方されます。降圧剤、コレステロール低下剤、糖尿病用剤、睡眠剤などなど。止めると元気になることが多い。しかし、止めるのは難しい。どうすれば、止められるのか、止めても健康でいられるかを考えます。

講師紹介
1945年生まれ。69年大阪大学医学部卒業。大阪府衛生部を経て77年から阪南中央病院勤務。86年に製薬会社から独立した医薬品情報誌を創刊。医薬ビジランスセンターを設立し、その後、2000年にNPO法人医薬ビジランスセンターに。01年から季刊誌『薬のチェックは命のチェック』を発行、15年から『薬のチェックTIP』に変更。主な著書に『読んでやめる精神の薬』(金曜日、2014)、『命を脅かす医学の常識』(宝島SUGOI文庫)、2012『認知症にさせられる』(幻冬舎、2010)、『新版のんではいけない薬』(金曜日、2006)などがある。

 

綻びだした安倍長期政権と今後の政治展望

通算在位日数が戦後3位となった安倍政権は、長期安定状況ながら、疑惑噴出などで『権力の綻び』も目立ち始めました。『宿願の改憲』に向けて突進する安倍首相の改憲プランの虚実を解剖し、政権の今後を展望します。

講師紹介
 1946年高知県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。「文藝春秋」編集記者を経て83年独立、『霞が関が震えた日』(講談社文庫)で第5回講談社ノンフィクション賞受賞。著書に『国家の危機と首相の決断』(角川SSC新書、12)、『日本の内閣総理大臣事典』(監修、辰巳出版、11)、『辞める首相 辞めない首相』(日経プレミアシリーズ、11)、『まるわかり政治語辞典』(平凡社新書、11)、『民主党政権の真実』(毎日新聞社、10)、『熱い夜明け』(講談社、10)、『憲法政戦』(日本経済新聞出版社、10)、『民主党の研究』(平凡社新書、09)、『危機の政権』(東洋経済新報社、07)、『昭和30年代』(平凡社新書、07)、『首長』(講談社、07)、『安倍晋三の力量』(平凡社新書、06)。

昭和・平成そして新時代へ~今上天皇の「生前退位」を考える~

昨年8月8日に今上天皇はビデオメッセージで「生前退位」を訴え、社会に衝撃を与えました。この発言は現代社会の天皇に関心を深めてほしいとの意図もあったように思います。今上天皇は今何を望んでいるのか。次代を予想しつつ考えます。

講師紹介
1939年生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。日本文藝家協会、日本ペンクラブの会員「昭和史を語り継ぐ会」を主宰。主に日本近代史(とくに昭和史)の事象、事件、人物に題材を求め、延べ4000人余の人びとに聞き書きを行い、ノンフィクション、評論、評伝などの分野の作品を発表している。また、「医学・医療と社会の関係」をテーマにした作品や教育に関する著作も多い。主要作品に、『昭和陸軍の研究(上下)』(朝日新聞社)『吉田茂という逆説』『秩父宮』『幻の終戦』(以上、中央公論新社)『東條英機と天皇の時代(上下)』『瀬島龍三(ある参謀の昭和史)』『後藤田正晴(異色官僚政治家の軌跡)』(文藝春秋)『昭和史がわかる55のポイント』(PHP研究所)などのほか、『安楽死と尊厳死』『(以上、講談社現代新書)『大学医学部』『大学医学部の危機』『医療崩壊』(以上、講談社)『医学・医療界の内幕』(朝日文庫)『実学と虚学』『昭和史七つの謎』(講談社文庫)『昭和史七つの謎part2』(講談社)『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『愛する人を喪ったあなたへ』(朝日新聞出版)『昭和天皇』(中央公論新社)など多数。現在、『昭和史の大河を往く』シリ-ズ(毎日新聞社)は、全11巻を数えている。一連の昭和史研究で、2004年に菊池寛賞を受賞。

プーチンと日露外交

6月23日(金)第4209回                  石川  一洋(NHK解説委員)

第百年前のロシア革命、二度の世界大戦と二度の国家崩壊、ロシアにとって20世紀は悲劇でしたが、その悲劇は今、プーチン大統領の支持基盤になっています。日本はプーチンのロシアとどう向き合うべきか。今後の日露交渉を展望します。

講師紹介
1957年 岩手県生まれ。東京大学文学部ロシア語科ロシア文学科卒業。82年 NHK入局、秋田放送局記者。88年 報道局取材センター国際部記者としてソビエト連邦崩壊などを取材。92~96年 モスクワ支局記者96年報道局国際部デスク。2001年 9・11 同時多発テロ、アフガン北部タジク取材指揮 2002~07年 モスクワ支局長。07年 NHK解説委員。10年 同解説主幹。主な受賞として、ソビエト連邦崩壊のNHKスペシャルで菊池寛賞、ソビエト核汚染に関するNHKスペシャルで放送文化基金賞。

米国政治思想から見たトランプ大統領の評価と未来

6月16日(金)第4208回       中岡 望氏(東洋英和女学院大学客員教授)

トランプ政権が誕生して5カ月、米国の政治思想の混迷は深まっています。トランプ大統領をどう評価すべきか、将来はどうなるのかを米国政治思想史の流れの中で分析し、同時に政権に政策の評価と今後の展開を予測します。

講師紹介
1947年生まれ。71年国際基督教大学卒業。旧東京銀行入行。73年東洋経済新報社入社。81~82年フルブライト奨学生としてハーバード大学、93年イーストウェストセンター(ハワイ)留学。「Tokyo Business Today」「Japan Company Handbook」各編集長、編集委員を経て退社。02~03年ワシントン大学ビズィティングスカラー、国際基督教大学講師を経て10年に東洋英和女学院大学教授。14年より同副学長。この4月より現職。主著に『米国発世界不況で日本はどうなる!?』(共著、洋泉社mook、08)、『アメリカの保守革命』(中公新書、04)、主な訳書にポール・クルーグマン『恐慌の罠』(中央公論新社、02)。

「安倍一強政治」の現状と行方

6月9日(金)        山田 恵資氏(時事通信社 解説委員長)

発足から4年半の安倍政権はなぜ「一強」態勢を維持しているのか。その現状と行方について、国際情勢や経済状況も踏まえつつ、多角的に解説します。また、安倍首相が意欲を示す憲法改正に関しても、本質に迫りたいと考えています。

講師紹介
1958年兵庫県生まれ。82年上智大学文学部卒業後、時事通信入社。91年から政治部。自民党、公明党や小沢一郎氏を担当。外務省、野党キャップを経て、97年から2001年まで米国ワシントン支局。帰国後、小泉政権時に官邸キャップとなり、北朝鮮訪問に同行。政治部デスク、政治部長を経て、現職。

2017、2018年度マクロ経済の見通し

6月2日(金)第4206回       佐治  信行氏(三菱モルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト)

昨年来の英EU離脱、欧州大陸での極右勢力の台頭、米国トランプ新大統領出現、北朝鮮の軍事挑発からの地政学的リスクなどなど。この1年の間に先行き不安は高まるばかりです。そうした中で、保険料、税制見直しで国民平等化を進める日本の政治。経済分析からみて日本が向うべき方向を探ります。

講師紹介
1958年 愛知県生まれ。関西学院大学法学部卒業。日興証券(現SMBC日興証券)入社。日興リサーチセンターへ出向。証券調査部、経済調査部を経て98年投資戦略部長、99年4月興銀証券エクイティ調査部。06年5月より三菱UFJ証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)エクイティリサーチ部。現在、同証券チーフエコノミスト。Institutional Investor THE ALL JAPAN RESEARCH TEAM RANKING エコノミスト部門 2002年~14年13年連続第1位。共著書に『「景気循環」で読む日本経済』がある。

 

日本の政治をどうなるか

5月26日(金)第4205回      星 浩(TBSニュース23キャスター)

第二次安倍政権は発足してから4年半。アベノミクスは息切れ、森友学園問題が政権を揺さぶる。トランプ大統領との「蜜月」をアピールするが、危うさが伴っています。7月の都議選で小池旋風はどうなるのか。そして次の解散・総選挙は。日本政治の行方を考えます。

講師紹介
1955年生まれ。東京大学教養学科卒。朝日新聞社入社。ワシントン特派員、政治部デスクを経て政治担当編集委員、東京大学特任教授、朝日新聞オピニオン編集長・論説主幹代理。2016年4月より現職。著書に『絶対に知っておくべき日本と日本人の10大問題』(三笠書房、11)、『安倍政権の日本』(朝日新書、06)、『テレビ政治―国会報道からTVタックルまで』(共著、朝日選書、06)、『自民党と戦後―政権党の50年』(講談社現代新書、05)。

 

習近平の中国、トランプの米国

トランプ政権の重要政策の具体化は来年にずれ込みそうです。一方、習近平政権も秋の党大会を控え、今は安定第一ですが、二期目の新政策の仕込みが始動。米中両大国の行方を過去三カ月のワシントン滞在の知見を交えて展望します。

講師紹介

1957年生まれ。75年東京教育大学付属高校を卒業し東京大学法学部入学。80年同大学卒業し通商産業省に入省。94年通商政策局公正貿易推進室長、96年在中国日本大使館経済部参事官、2000年通商政策局北東アジア課長、02年経済産業研究所上席研究員、04年東亜キャピタル(株)取締役、12年津上工作室代表。主な近著に『巨龍の苦闘 中国、GDP世界一位の幻想』(角川新書、2105)、『中国停滞の核心』(文春新書、2014)、『中国台頭の終焉』(日本経済新聞出版社、2013)がある。